気分じゃないのに断れない夜に考えたいこと

夜、布団に入ったところで、隣から手が伸びてくる。今日は仕事で疲れていて、正直そういう気分じゃない。それでも「今日はやめておきたい」が口から出ないまま、なんとなく応じてしまう。
終わったあと、相手は満足そうに眠っている。自分だけが少し置いていかれたような気持ちで、天井を見ている。そんな夜が何度かある人もいると思います。
この記事では、恋人やパートナーがいる人なら性別を問わず起こりうる、この断れなさについて書いていきます。
よく言われるのは嫌なら断ればいいという正論
このことで調べものをすると、「嫌なら断ればいい」「相手を傷つけない断り方」といった答えがたくさん出てきます。
正論です。気分じゃないときに応じる義務はありませんし、断る言い方を知っておくのも役に立ちます。
ただ、断れない夜を何度も過ごしている人にとって、この答えはどこか届きにくいところがあります。
嫌かと聞かれるとそこまでではない
断れないとき、多くの場合は「嫌」というほどはっきりした気持ちではないと思います。相手のことは好きだし、触れられること自体がつらいわけでもない。ただ今夜は、そういう気分に追いつけないだけ。
「嫌なら断ればいい」は、嫌だとはっきり分かっている人に向けた言葉です。気持ちがあいまいなまま、「断るほどの理由があるのか」と自分に聞いてしまう人は、そこで止まってしまいます。
相手の気持ちも頭に浮かびます。がっかりさせたくない。断ったら、この先誘われなくなるかもしれない。そう考えているうちに、答えるタイミングが過ぎていきます。
応じるか断るかの二択にしなくていいと思う
ここからは私の考えです。
断れない夜が続いているなら、「応じる」か「断る」かの二つしかない、という前提を少しゆるめてみてもいいと思っています。
たとえば、今夜はくっついて眠るだけにする。今日はやめて、週末にしたいと伝える。相手の誘いを受け取りながら、中身や時間を自分で選び直す返し方は、案外たくさんあります。
答える前に「今の自分はどうしたいか」を一度だけ確かめる。それだけで、選べる返事が増えます。
気分じゃないことに、立派な理由は要りません。疲れている、なんとなく乗らない、それで十分です。
断れない理由を確かめてみる
断れない理由は人によって少しずつ違います。自分に近いものがあるか、思い浮かべてみてください。
- がっかりした顔を見たくない
相手の気持ちを先に考えるタイプです。自分の「今日は違う」も、相手に伝えていい気持ちの一つとして数えてみてください。 - 断ったあとの空気が気まずい
断ること自体より、そのあとの沈黙が怖いタイプです。断る言葉と一緒に、手をつなぐ、くっつくといった別の近づき方を添えると、空気がやわらぎやすくなります。 - 自分でも気分じゃない理由が分からない
理由を説明できないから断れないタイプです。理由がなくても断っていい、というところから始めて大丈夫です。
どれに近いでしょうか。いくつか重なっている人も多いと思います。
責めずに伝える言い方の例
言葉を用意しておくと、その場で黙ってしまうことが減ります。
- 「誘ってくれるのはうれしい。今日は疲れてて、くっついて寝るだけがいいな」
- 「今夜は気分が追いつかないから、週末にゆっくりしたい」
どちらも、相手への気持ちと自分の今の状態を、一緒に伝える言い方です。
一度でうまく伝わらなくても構いません。何度か繰り返すうちに、二人の間で「今日は違う」が言いやすくなっていきます。
断ると責められるときは
断ったときに相手が不機嫌になって責める、何度も求めてくる、断るのが怖いと感じる。そういう場合は、言い方の工夫で解決する問題とは言えません。断ると責められる状況で応じることは、本当の意味での同意とは言いにくいからです。一度応じたあとでも、途中でやめたいと伝えていいことも覚えておいてください。
一人で抱えずに、専門の窓口に相談できます。
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ヨルノキモチについて
気分じゃない夜のことは、友達にも、相手にも言いにくいものです。
ヨルノキモチは、恋愛・性の悩み・自分のことを、名前を出さずに書いておける場所です。今夜言えなかったことを、そのまま書き残しておけます。投稿すると、AIがそっと言葉を返してくれる機能もあります。気持ちに余裕がある日は、ほかの人の投稿にひとこと返すこともできます。
書くことで、少し整理がつくこともあります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。不安や罪悪感が強く続く場合や、相手との関係で怖さを感じる場合は、専門機関へのご相談をおすすめします。